Last Updated on 2024年3月23日 by sakkiy
大体この時期になると、そういった問い合わせというか要望のレッスンや質問などが結構あります。
ですが現段階で中学2年生で3年生になった時の最後の夏の大会で結果を出したいから今から短期間習って何とかするっていうのは結構難しいです。
地区大会や市大会で結果を出したいっていう内容が主なので別にプロとかのレベルじゃないから部活レベルだから簡単にいけるでしょって思っている方が非常に多いのですが今回は現実的にそんなに甘くないっていうリアルなお話をさせていただきたいと思います。
結果の前提条件
トーナメント戦で市大会でベスト4以上の入賞、もしくは地区大会で次の都道府県大会に行けるベスト8以上が今回のお話の前提条件とさせていただきます。
というか現段階でご要望の100%がそれなんです(^^;)
市大会でベスト4以上だと恐らく賞状が貰えたり表彰されるっていう意味で結果だと思いますし都道府県大会に進める地区大会の条件も場合によっちゃ8人ではなく5人以上8人未満なのも聞いた事がありますので、その場合はベスト8からの争いもありますがベスト8に入らないと何も始まらないので、とりあえずベスト8が前提として書きたいと思います。
私が現役の時も私の地区は弱小地区で5人しか出れないとかでベスト8の子たちでトーナメントみたいなんをして出場者を決めるって感じだったような記憶があります。
古い記憶なので曖昧ですがリーグで人数によっちゃリーグで決めたりする事もあるかもしれませんね。
もちろん地区や年代によって強弱は違うでしょうし一番多いパターンは大会参加者で2人くらいは小学生の頃から習っていたりで結構強い子が居てるけど他の子は中学スタートでそこまでではないっていうのが多いかと思います。
そういった子が全くいないっていうのは市大会では聞いた事がありますが地区大会では聞いた事がなく今まで私が聞いて来た中では少なくとも1人はそういった子が居て最大で5人そういった子が居るっていう話で、少なからずそういった子も大会に参加しているのも前提として書いていきますね。
半年くらい前か下手したら数か月前にそういった相談をいただく事もあるので一応今回は半年前を前提として考えます。
もちろん期間が短くなった方が厳しいですが半年であっても数カ月であっても大差ない事もあるので記事が参考になればと思います。
現実的に可能か
優勝を目指す
大会参加者で習っている子が0人なら全然可能性はあると思いますが大体そんな事はないので100%ないとは言いませんが基本的には無理に近いと思います。
習っている子が居てもプロレベルではないからと言われる場合もありますが…
まぁ今時は物凄い中学生も居てるので、そういった子と違うと言いたいのは良く分かるのですが、そうでない子も習って時間を使って一生懸命がんばって来たから優勝したり結果を出したりしている訳で、その期間を半年くらいで上回れる理由が特にないんですよね…
例えば小学生の頃に習っていたけど中学からは習っていなくて部活もそこまで活発ではない中学の子が優勝しているとか特別な理由があれば追いつける可能性もあるかもですが、ずっと習い続けている場合は差がこれ以上開くのは阻止できるかもしれませんが上回れるって事は普通に考えたらないですよね…
練習時間で上回らないとなので毎日卓球漬けで6時間くらいレッスン受ければいけるかもしれませんが(笑)
でもそんなの現実的じゃないですよね…
もちろん同じ人に習うのではない場合や子どものポテンシャルによって同じ時間を使っても上達するスピードは違うので練習時間が全てという訳ではありませんが小学生の頃から習っているとなると最低でも3年くらいは習っている訳なので半年でそれが埋まる可能性は極めて低いです。
町のボランティアみたいな感じの所や格安の所で半習っている状態の子を上回りたい場合は指導者のレベルがまばらなので可能性は少し上がるとは思いますが…
それでもやはり半年では厳しいですね。
地区大会ベスト8程度の実力
もちろん地区にもよるっていう事にはなりますがベスト8の子に勝ったり負けたりなレベルまで到達できる可能性は半年でもあるっちゃあると思います。
習っている子には勝てないにしてもベスト8の習っていない子の誰かには勝てるかもっていうのは有り得る話だと思います。
部活オンリーの2年ちょっとの差は半年習えば埋めれるっていう可能性は十分にあります。
これも部活の指導者によりけりなんで本当に地区にはよるっていう事にはなりますが…
そういった意味では部活レベルだからっていう理由は一見通りそうですが下の項目に何でそれでも厳しいのかを記載しています。
市大会ベスト4程度の実力
ベスト4とは言っても市大会なので地区大会よりはレベルが低くなる可能性は高いので地区大会ベスト8よりは達成しやすい事も結構あります。
もちろん地区でも強い市とかになると話は逆になりますが(^^;)
習っている子が市で一人も居ない場合は大体は上位の子は粒や表などのラバーで勝っているっていう事が多いので、短期間で結果を出すと考えると卓球の技術上達はそこそこ達成できても粒や表への対応や戦術などの部分が重要になる場合もあります。
技術以外の部分は子どもに限らず性格などにもよるので、それがネックになる場合もあります…
ですが、そこさえ何とかなればベスト4の中の誰かには勝てるかもしれない状況まではいけるっていうのは有り得ると思います。
裏裏の子で習っている子が市に一人もいない状況ならば半年で達成できる可能性はかなりあると思いますが、そういったパターンがまぁないですね(^^;)
子どもの少ない地域とかならあるのかもしれませんが…私は見た事ないですね(^^;)
これも部活レベルだからっていう理由は一見通りそうですが下の項目に何でそれでも厳しいのかを記載しています。
厳しい理由
目的はレベルではない
目的はあくまでトーナメント戦で結果を出す事であってトーナメントで好きな所に入れる訳じゃないので地区大会でベスト8の子に勝てる可能性があっても市大会でベスト4の子に勝てる勝てる可能性があっても、その可能性がある子と当たれる訳ではないっていうのを考えていない方が殆どです。
まぁ可能性がない所から可能性がある所までは確かに部活レベルだからっていう考えでも持っていける可能性は状況によっちゃ普通にある話ではあると思いますがトーナメント戦でそこに入る確率がどれだけあるのかが大事な部分です。
ベスト8の子の1人に勝てる可能性がある場合で12.5%です。
ベスト4の子の1人に勝てる可能性がある場合で25%です。
これはトーナメント表に入る場所の確率で、そこから対戦をしてっていう事になるので勝敗は別での確率です。
勝率が100%ならばそのままの確率ですが、そんな事ないですもんね(^^;)
その子に勝てる可能性が50%として考えるなら単純計算で上記の確率から半分の確立になるっていう話です。
勝てる可能性があるって言っても分が悪く30%で勝てるとかになって来ると確率はもっと下がる訳です。
勝てる可能性がある子の人数によっても変わって来ますが、せめて半分の子には勝てる見込みはほしい所です(^^;)
半分ならその時点で50%で、その子たちに100%勝てるっていう事はないにしてもベンチコーチ次第ではかなり確率を上げれるかもしれません。
賭け事みたいに表現するのは良くないかもですが結局その確率が賭けようと思えるラインなのかどうかっていう話ですね。
これは個人差があると思うので30%でも高確率と思う方もおられたら80%じゃないと賭ける気にならないと思う方もおられると思います。
でも今まで聞いて来た中では、そこまで低確率と思っていない方がで分の悪い事をしようと思っていない方が殆どです。
これが現実的に厳しい一番の要因です。
そういった可能性のあるレベルに達する事が目的にすり替わっていて結果を出す事が目的じゃなくなっていて現実を考えれていない方が多い印象です。
期間
市や地区によると思いますが例えば年2回、夏と秋に1回ずつ大会がある場合で考えると半年前に目標達成に動き出したとしても挑戦できる回数は1回です。
年に4回の所や3回の所もあるので場所によっての違いは多少あるかもしれませんが半年前だと多くて挑戦回数は2回だと考えられます。
半年で考えると目標達成レベルの子の中で勝てる可能性がある子が1人か2人くらいになるっていうのが現実的だと思うので結構厳しい確率になっちゃうと思います。
なので私的には最低でも1年は欲しいなぁと思います。
1年あれば挑戦回数が増えるだけでなく、そもそもレベルアップも結構出来ると思うので半分くらいの子にはほぼ勝てるっていう状態に持っていける事もあるかと思います。
そうなれば大幅に確率は上がりますし、その過程中で目標位置のシードを貰える結果を出しても良い訳です。
まぁもちろんそう上手くいくかは地域の強弱にもよりますけどね…
ただシードを貰えた状態で最後の大会に臨めばほぼほぼ目標達成は出来る事になります。
なので本当はそれまでにシードを貰うっていうのを目標として前もって考えておくのが一番です。
まぁもちろんシード貰っていない子でもシードレベルの子と似たレベルの子も居てるので100%安泰っていう訳ではありませんが…
ですがそうなれば大幅に確率アップになるのは間違いないので、それを目指すのに最低でも1年はほしいなぁという感じです。
半年以下の期間だと可能性を作る事は出来ても現実的には厳しい可能性しか出来ない期間になる事が大多数って感じですね。
習えばすぐ上達する訳じゃない
上記の期間の話に続くような話ではありますが卓球は習えば結果が出ると補償されたものではありません。
覚えたら正解して点数が貰える訳ではなく相手がいる競技です。
結果を出すという事はその相手を上回りたい訳で現状その相手より下だから結果が出ていないっていう事が殆どだと思います。
じゃぁどれくらい習う時間に価値があれば上回れるのかっていう話になってきます。
仮にですが部活での練習時間が90分だったとします。
週5日練習して1年間52週間をそれで過ごしたとして260日練習して390時間練習したとします。
3年生になっての結果を前提でいうと2年間はそれをしているので780時間練習したとして考えます。
自分も相手も同じ時間を練習しているのに差が生まれている場合も勿論あると思いますが、その場合はどれくらいの差が生まれているかを考えたいです。
数値には中々表しにくいので難しいですが1.5倍の差がある場合は1170時間を過ごさないと同じレベルには到達できない事になります。
まぁ単純に1年分の390時間が足りない訳ですよね。
じゃぁ習ってその時間を埋めようって話になる訳です。
単純に習いに行く回数で計算して週1回、月4回で半年間習いに行ったとして24回習いに行ったとします。
そうなると習いに行ったら普段の練習の16.25倍の価値がないと無理な訳です。
実際は相手も練習時間が止まっている訳ではないので、もう少し倍率が必要になってくると思います。
習いに行けば普段の練習の数倍の価値は勿論出るとは思いますが、そこまでの価値は普通に考えて出ないですよね(^^;)
そんな効率良い価値を出せるのなら世界から引く手数多の人でしょうね(笑)
相手の子より練習時間が多くても差が生まれている場合はもっと価値がないと無理ですし相手の子より練習時間が少ない場合も追いつく距離に差が出るのでもっと価値がないと無理なので何にしても厳しいです。
逆にもう少し差がなく1.2倍の差がある相手について考えたとしましょう。
同じ練習時間の場合は足りない時間は156時間です。
それを同じく24回習いに行ったとすると普段の練習の6.5倍の価値がある所で習えば並べるという事になります。
まだ厳しいですが、同じレベルに並ばなくても相性次第で勝てるかもくらいには持っていけるかもしれません。
ただそれでもトーナメントで何処に入るか次第になるので結局は可能性を数%作る所までようやく持っていけるかどうかのラインになってくる訳です。
これが1年間で考えて相手も上記の部活時間の条件で1年間部活をして390時間していたとします。
1年間なのでそこまで差が付いている事はないかもですが、この時点で1.5倍の差がある場合は195時間が必要になります。
月4回で1年間48回習いになったとすれば4.0625倍の価値があれば良い訳です。
1.2倍の差の場合は78時間の差なので1.625倍の価値があれば良い訳で、かなり現実的になってきます。
しかも1年間もあれば差が縮まれば縮まるほど追いつくスピードは速くなるので前から習っている子はともかく部活だけの子には追い付いて追い越せる可能性はかなり高まってきます。
もちろん相性やその時の状態や戦術など複雑な事が絡み合って勝敗が決まるので絶対っていうのは有り得ませんが可能性を大幅に上げる事は可能です。
期間が長ければチャンスの回数が増えるだけでなく差を埋めるのにも結構な差が生まれる事になります。
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